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The 48th WorldSkills Competition (第48回技能五輪国際大会)

第48回技能五輪国際大会

 9月23日から26日の4日間、中華人民共和国・上海市の「国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)」にて、The 48th WorldSkills Competition (第48回技能五輪国際大会)が開催されました。世界65カ国の国と地域から集まった1,372名の選手が製造業、IT、建設、ファッション、サービス等、全64種目の職種で技能を競いました。参加資格は、原則として22歳以下の青年技能者です。日本では、ほとんどの職種は国内大会の優勝者が派遣されます。上海大会では、56職種の競技に62名の日本代表選手が参加しました。
 クッキング(Cooking)職種には、清水照午選手(株式会社プレミアニュー長崎ホテルニュー長崎)が出場し、敢闘賞(20位/競技参加者43名)に入賞しました!清水選手、おめでとうございます。
 本大会は国内の全国大会とは大きく異なり、4つのグループに分けられた選手がローテーション方式で4つのモジュール(課題)を4日間、合計18時間の競技に取り組みます。また、課題の概要は2ヶ月前に公表されるものの、一部の食材や課題のミステリー部分は、大会の2日前に選手・エキスパート(選手の指導者ではなく、各国から専門的技術者として主催のWorldSkillsに登録され、大会の審査や運用を行います)・通訳に公開されます。清水選手は11名のグループCで、モジュールC(スキルテスト)からスタートとなりました。また、モジュールAとBはレストランサービス職種と合同で行います。

【競技1日目】 9月23日(水) モジュールC:スキルテスト 3時間
肉(鶏)・魚(舌平目)、野菜(トマト・人参・ポロ葱等)の下処理、根セロリの真空調理等。
【競技2日目】 9月24日(木) モジュールB:フュージョン・ビストロ カジュアルダイニング 5時間
四川風キュウリ、ベジタリアンのヌードルもしくはパスタ、燻製鴨とライスの中華炒め、アイスクリーム。各メニューにミステリー食材を使用。
【競技3日目】 9月25日(金) モジュールA:クラシックとモダン ファインダイニング 7時間
アミューズ、ラクト・オボ・ベジタリアンのスターター、チキンコンソメ、メインはロブスターとトリュフを添えた牛フィレ・アメリケーヌソース(グラッセした人参等の付け合わせ)、プラテッド・デザート。それぞれ大会2日前にミステリー食材、ポーションや重量等が指定。
【競技4日目】 9月26日(土) モジュールD:料理知覚ラボラトリー 3時間
本大会初のモジュール。事前情報ではARグラスを使った試験と聞いていたものの、当日はモニターを使った50製品の食材の視覚識別や10製品の嗅覚テスト、ブラインドによるハーブやスパイスの味覚テスト。

 開会式(9月22日)および表彰式を兼ねた閉会式(9月27日)は、競技会場から離れた場所にあるメルセデス・ベンツアリーナで開催されました。競技会場およびアリーナ付近の一般道や高速道路は一般乗用車の通行止めを行い、大規模な交通規制が実施され、テロ対策や国際イベントの安全確保のために、競技会場においてはセキュリティチェックと事前登録による顔認証、開・閉会式ではセキュリティチェックの後、用意された専用バスで会場入りするといった厳戒態勢でした。
 開会式は最先端テクノロジーと伝統技能を融合させた大規模なパフォーマンスで、来賓には中国政府のハイレベル官僚が複数名出席していました。中華人民共和国国務院総理の李強氏による開幕宣言に後、習近平国家主席の祝辞代読となりました。
 競技開催中は、中国の中秋節と重なり、4日間で約40万人の来場を見込んでいました。地元の学校の生徒が列をなして見学に来ており、その関心の高さがうかがえました。なお、今回の大規模な大会を支えた人たちにボランティアの方々がいます。大会開催中に黄色のTシャツを着た彼らがいたるところにいました。大学生など約3,800名もの方々が参加されたそうです。
 日本代表選手の大会結果は、ICTネットワーク施工と再生可能エネルギー職種の2職種で金メダル。その他、銀メダル5個、銅メダル3個、敢闘賞26個を獲得しました。中国は41職種で金メダルを獲得し、全体で1位、日本は6位でした。
 大会の公式スローガン「Master Skills, Change Your Future」(優れた技能が、あなたの未来を変える)は、若い世代に向けたメッセージです。本大会に参加した、すべての若い技能者の課題にひたむきに取り組む姿、その熱意が本人を含め、国の未来を変えていくのだと思います。
 大会期間中、早朝から夜遅くまで日本代表エキスパートとして競技審査等に参加した西山恭正氏、選手やサポートチームに正確で迅速な翻訳支援をしていただいた職種通訳の櫻井詩子氏に感謝申し上げます。また、一般財団法人2028年技能五輪国際大会日本組織委員会を通じて、前回のリヨン大会指導官の中村祐介氏にはテクニカルオブザーバーとして大会視察団に参加していただきました。さらに、日本選手団が中国に渡航した同日から5名のサポートチーム(鈴木智宏指導官、職種別分科会髙橋明委員・毛塚智之委員・川端清洋委員、東海地方本部鈴木直也氏)は、選手と同じホテルに宿泊し、連日選手とともに大会に向き合いました。皆様大変お疲れ様でした。
 2028年には21年振りに日本(愛知県)で技能五輪国際大会が開催されます。当協会は愛知大会の主催者に協力し、Cooking職種が成功裏に開催されるために関係機関と連携する予定です。


Cooking職種の日本代表 清水照午選手

競技会場の「国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)」 世界最大級の展示場

メルセデス・ベンツアリーナでのオープニングセレモニー

オープニングセレモニーで披露された人間とロボットのダンスシーン

モジュールAとBはレストランサービス職種と合同開催

審査の様子

調理ブースのバックヤード側

3Dデジタルゲームアート職種

車体塗装職種

メカトロニクス職種

愛知大会のブース

表彰式の様子

Cooking 職種 1位中国、2位タイ王国、 3位アイルランド

敢闘賞に入賞した清水選手
第49回技能五輪国際大会