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令和6年10月19日からシンガポールで始まったWORLDCHEFS主催の第40回世界会議に日本から8名が参加しました。メイン会場はシンガポールを代表する高級リゾート、マリーナベイサンズのコンベンションセンターとチャンギ国際空港近くにあるシンガポールEXPOの2ヶ所です。レセプション、調理セミナー、パネルディスカッション、総会等は19日から22日までマリーナベイサンズで開催され、FHA 2024 HoReCa(アジアの大手フードサービスおよびホスピタリティ業者が集まる展示会)やグローバルシェフズチャレンジといった料理コンクールは10月22日から25日までシンガポールEXPOで行われました。 日本チームは10月18日夜に現地入りし、翌19日にはマリーナベイサンズで開催されたIce Breaker Receptionに参加。各国から参加者が集う中、ググラー会長をはじめとしたWORLDCHEFSの主要メンバーとも久しぶりに会えました。参加者の中には、先月、フランス・リヨンで開催された技能五輪国際大会で西洋料理のSCM(Skill Competition Manager)であったショーン・スミス氏もいました。 20日からはアフリカ/中東地区の会長であるアンディ・カスバート氏の進行により、ホーカー料理のセミナーや経営戦略、人材の育成等についてのパネルディスカッションが開催されました。今回の世界会議のテーマは「CULINARY HORIZONS:DESIGNING OUR FUTURE」(料理の展望:未来をデザインする)です。近年、WORLDCHEFSではデジタルでの人材育成に力を入れており、教育プログラム「WORLDCHEFS ACADEMY」においては、その収益性も注目されています。そのようなデジタル技術を推進するWORLDCHEFSは、シェフのためのポータルサイトFoodverseの協賛パートナーにもなっており、各国の料理イベントやインターンシップ、転職情報をアプリで共有できる仕組みを構築しつつあります。各セミナーの進行はさながらTED(Technology Entertainment Design)のスピーカーのように、動画等のデジタル技術を駆使し、雄弁にプレゼンテーションを行う様子が印象的でした。夜はセントーサ島で盛大な歓迎レセプションが開催され、日本チームも参加し各国のシェフとの交流を行ないました。 21日の午前中は、実践的なAIツールとしてのチャットGPTやOpen AI社とFigure社によるAI搭載のヒト型ロボット「Figure 01」の紹介等が行われ、会議のテーマである未来の可能性を示唆するものとなりました。現在のスマートフォンの普及とWi-Fiの進歩は、シンガポールと日本のインターネット通話も可能にしています。しかも、通話料は無料です。このようなテクノロジーの発展は、今後シェフのネットワークや調理技術とどのように歩み進歩していくのでしょうか。 21日は、午前中はセミナーを受講し、午後には在シンガポール日本国大使館の石川浩司大使を表敬訪問し、今回の世界会議の参加報告や公邸料理人について御意見を伺いました。 22日は総会が開催され、ラグナー常務理事より財務報告他、各委員長より年間報告がありました。収益の報告では、実に44%がスポンサーシップであり、各国団体の会費は全体の5%でした。表彰では、前会長のチャールズ・キャロル氏やGlobal Development of Young Chefs(若手シェフの世界的な育成)の委員長であるアラン・オレアル氏等9名が新しく名誉会員に選ばれました。会長選挙では、UAEのアンディ・カスバート氏とインドのマンジット・ジル氏が立候補し、選挙の結果、新しい会長はアンディ・カスバート氏となりました。夜は約600名参加のガラ・ディナーが盛大に開催され、その中でググラー会長の就任中にWORLDCHEFSへの支援および協力を行った功績として、宇都宮会長を含む9名の方々にググラー会長より壇上で記念品が渡されました。 滞在の最終日となる23日はシンガポールEXPOに移動し、料理コンクールのグローバル・シェフズ・チャレンジおよびFHA展示会の視察を行いました。同会場では、クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025のアジア予選会も開催されており、優勝した日本代表チームの籏雅典選手にお会いし御挨拶をさせていただきました。 今回の日本チームには国際審査員、日本料理人の他、WORLDCHEFSのUAEやスリランカの料理団体に加入していた現デンマーク大使館専属シェフも同行し、世界とより広いつながりができました。1週間の滞在でしたが、アジアのリード国のひとつであるシンガポールで、料理の現在、未来の姿、その可能性等、世界各国のシェフとともに学べた、充実した世界会議でした。 【シンガポール世界会議参加者】 全日本司厨士協会 会長、WORLDCHEFS日本代表 宇都宮 久俊 海外交流委員長 沼尻 寿夫 国際審査員、WORLDCHEFS CONTINENTAL JUDGE 三浦 健史 東京地方本部所属、日本食普及の親善大使、全国日本調理技能士会連合会 副理事長 冨澤 浩一 東京地方本部所属、デンマーク大使館公邸料理人 サンパット・バンダラ 関東総合地方本部宮城県本部所属、第29回トック・ドール料理コンテスト優勝者 中村 賢二 フランス見本市協会 井田 絵里佳 事務局長 川端 清洋
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WORLDCHEFSシンガポール世界会議
令和6年10月19日からシンガポールで始まったWORLDCHEFS主催の第40回世界会議に日本から8名が参加しました。メイン会場はシンガポールを代表する高級リゾート、マリーナベイサンズのコンベンションセンターとチャンギ国際空港近くにあるシンガポールEXPOの2ヶ所です。レセプション、調理セミナー、パネルディスカッション、総会等は19日から22日までマリーナベイサンズで開催され、FHA 2024 HoReCa(アジアの大手フードサービスおよびホスピタリティ業者が集まる展示会)やグローバルシェフズチャレンジといった料理コンクールは10月22日から25日までシンガポールEXPOで行われました。
日本チームは10月18日夜に現地入りし、翌19日にはマリーナベイサンズで開催されたIce Breaker Receptionに参加。各国から参加者が集う中、ググラー会長をはじめとしたWORLDCHEFSの主要メンバーとも久しぶりに会えました。参加者の中には、先月、フランス・リヨンで開催された技能五輪国際大会で西洋料理のSCM(Skill Competition Manager)であったショーン・スミス氏もいました。
20日からはアフリカ/中東地区の会長であるアンディ・カスバート氏の進行により、ホーカー料理のセミナーや経営戦略、人材の育成等についてのパネルディスカッションが開催されました。今回の世界会議のテーマは「CULINARY HORIZONS:DESIGNING OUR FUTURE」(料理の展望:未来をデザインする)です。近年、WORLDCHEFSではデジタルでの人材育成に力を入れており、教育プログラム「WORLDCHEFS ACADEMY」においては、その収益性も注目されています。そのようなデジタル技術を推進するWORLDCHEFSは、シェフのためのポータルサイトFoodverseの協賛パートナーにもなっており、各国の料理イベントやインターンシップ、転職情報をアプリで共有できる仕組みを構築しつつあります。各セミナーの進行はさながらTED(Technology Entertainment Design)のスピーカーのように、動画等のデジタル技術を駆使し、雄弁にプレゼンテーションを行う様子が印象的でした。夜はセントーサ島で盛大な歓迎レセプションが開催され、日本チームも参加し各国のシェフとの交流を行ないました。
21日の午前中は、実践的なAIツールとしてのチャットGPTやOpen AI社とFigure社によるAI搭載のヒト型ロボット「Figure 01」の紹介等が行われ、会議のテーマである未来の可能性を示唆するものとなりました。現在のスマートフォンの普及とWi-Fiの進歩は、シンガポールと日本のインターネット通話も可能にしています。しかも、通話料は無料です。このようなテクノロジーの発展は、今後シェフのネットワークや調理技術とどのように歩み進歩していくのでしょうか。
21日は、午前中はセミナーを受講し、午後には在シンガポール日本国大使館の石川浩司大使を表敬訪問し、今回の世界会議の参加報告や公邸料理人について御意見を伺いました。
22日は総会が開催され、ラグナー常務理事より財務報告他、各委員長より年間報告がありました。収益の報告では、実に44%がスポンサーシップであり、各国団体の会費は全体の5%でした。表彰では、前会長のチャールズ・キャロル氏やGlobal Development of Young Chefs(若手シェフの世界的な育成)の委員長であるアラン・オレアル氏等9名が新しく名誉会員に選ばれました。会長選挙では、UAEのアンディ・カスバート氏とインドのマンジット・ジル氏が立候補し、選挙の結果、新しい会長はアンディ・カスバート氏となりました。夜は約600名参加のガラ・ディナーが盛大に開催され、その中でググラー会長の就任中にWORLDCHEFSへの支援および協力を行った功績として、宇都宮会長を含む9名の方々にググラー会長より壇上で記念品が渡されました。
滞在の最終日となる23日はシンガポールEXPOに移動し、料理コンクールのグローバル・シェフズ・チャレンジおよびFHA展示会の視察を行いました。同会場では、クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025のアジア予選会も開催されており、優勝した日本代表チームの籏雅典選手にお会いし御挨拶をさせていただきました。
今回の日本チームには国際審査員、日本料理人の他、WORLDCHEFSのUAEやスリランカの料理団体に加入していた現デンマーク大使館専属シェフも同行し、世界とより広いつながりができました。1週間の滞在でしたが、アジアのリード国のひとつであるシンガポールで、料理の現在、未来の姿、その可能性等、世界各国のシェフとともに学べた、充実した世界会議でした。
【シンガポール世界会議参加者】
全日本司厨士協会 会長、WORLDCHEFS日本代表 宇都宮 久俊
海外交流委員長 沼尻 寿夫
国際審査員、WORLDCHEFS CONTINENTAL JUDGE 三浦 健史
東京地方本部所属、日本食普及の親善大使、全国日本調理技能士会連合会 副理事長 冨澤 浩一
東京地方本部所属、デンマーク大使館公邸料理人 サンパット・バンダラ
関東総合地方本部宮城県本部所属、第29回トック・ドール料理コンテスト優勝者 中村 賢二
フランス見本市協会 井田 絵里佳
事務局長 川端 清洋