ご挨拶

世界司厨士協会連盟 加盟国日本代表
一般社団法人全日本司厨士協会 会長
宇都宮久俊

 令和3年の新年を迎えましたが、軽やかには「おめでとうございます」という言葉が出て参りません。昨年は日本列島全土に吹き荒れたコロナウイルス旋風の影響により、全日本司厨士協会もコンテストをはじめ様々な事業を中止や延期としました。また、総本部として各地方本部への助けになればと5月から7月までの3か月の会費を免除としました。さらに、中小企業庁の持続化給付金および該当する地方本部の家賃支援給付金の申請を行いました。持続化給付金は上限額200万円を給付いただき、12地方本部と沖縄県本部の会員数に応じた金額を送金させていただきました。会員の皆様の少しでもお役に立つことができまして嬉しく思っております。

 昨年2月にはドイツシェフ協会が主催、世界司厨士協会連盟(WORLDCHEFS)が公認する第25回世界料理オリンピックに関東総合地方本部を中心にナショナルチームおよび個人選手が出場し、選手全員が素晴らしい成績で終えることができました。
 ロシアで昨年7月に開催が予定されていましたWORLDCHEFSの世界会議も中止となり、ZOOMアプリを使ったオンライン会議となりました。私と岩崎海外交流委員長、川端事務局長が参加し、会議の中で史上4人目となるエスコフィエ賞をアジア地区会長のリック・ステファンからの推薦をいただき受賞いたしました。受賞することができたのは皆様のおかげだと感謝しております。
 株式会社J.C.ビルディングのマリンルーム内の厨房設備では、世界の日本大使公邸・総領事公邸の公邸料理人の選考を10年以上していただいているなど、各種団体等のお手伝いをさせていただいております。JCビルは竣工から28年余りが経過し、各種メンテナンスを行う予定にしております。
 私は調理技術技能センターの理事長も務めており、今年は昨年に引き続きハラールに対応できる調理師研修事業と新たに嚥下調整食に対応できる調理師研修事業の実施を予定しております。
 本年はコロナウイルスが収束し、協会活動やWORLDCHEFSの活動はもちろんのこと、昨年中止となった技能五輪全国大会の西洋料理職種も実施されることを願っております。

 結びに、本年も会員の皆様、賛助会員の皆様にご指導くださいますようお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げます。


令和3年1月1日


宇都宮久俊

歴代会長

歴代会長




WORLDCHEFSの歴史

 19世紀の終わり、ヨーロッパの料理人たちがシェフの集いを開き、食の世界において新たなる一歩を踏み出しました。

 1919(大正8)年、スイス・ジュネーブに事務所が設立され1928(昭和3)年に本格的に世界の食を学ぶため、初代名誉会長ジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエ氏が、フランス・パリのソルボンヌ大学にWorld Association of Cooks Societies(世界司厨士協会連盟、現在110カ国のシェフ協会が加盟)を立ち上げました。

 現在の世界司厨士協会連盟(WORLDCHEFS)会長にはトーマス・ググラー氏が就任しています。

 全日本司厨士協会は、日本を代表する団体としてWORLDCHEFSに加盟し、2年ごとに開催される世界会議(アジア地域では初めて京都にて世界会議を開催)や4年ごとに開催される食のオリンピック(世界料理オリンピック)、そして、アジア会議や各種の国際料理大会に参加しています。世界会議と同時開催される、ジュニアシェフフォーラムにはこれまで日本から2名が出席しており、アジア地域では京都世界会議で初めて開催されました。このように、AJCA(全日本司厨士協会)は数多くのイベントを通じて国際友好活動に務めています。

 2006年オークランドで開催された世界会議では、世界に広がりつつある食糧問題の解決を進め、また、3.11東日本大震災の際には災害支援活動として、当時の会長ギスラー氏より援助物資をいただくなど、WORLDCHEFSは多方面の活動を行っています。 また、このような社会に貢献するWORLDCHEFSのロゴマークには、地球儀を抱えたシェフをデザイン(シンガポールのピーター・クニップ氏作)しています。そして、「シェフ(司厨士)が世界を支える」といった意味を込めて、World Association of Chefs Societiesと名称を変更しました。また、毎年10月20日を「Chefs Day」と名付け、この日は世界各国のシェフ達が調理場を離れ、社会活動に励む日として、各国の恵まれない子供達のために食糧支援や食のイベント活動を行うなど、時代と共にその活動の幅を広げております。

 2009年1月20日はパリのアイスランド大使館5階に新しく事務所を設立するというWORLDCHEFSにとって歴史的な日となりました。この記念式典には、AJCAも日本代表として出席いたしました。

 現在ではヨーロッパ諸国だけでなく、アジア・アメリカ・オセアニア・アフリカの100ヶ国を超えるシェフ協会が国境を越えて食文化や技術交流を深めております。 World Association of Chefs Societies(世界司厨士協会連盟)は、非営利団体として主に食文化に関するイベント開催や世界の食の安全、調理技術の向上を目指して国際料理大会(世界料理オリンピックなど)を開催し、各国のシェフ協会と共にグローバルに活動している団体です。その中でも、全日本司厨士協会は4年間にわたり、アジア理事国代表を務めた世界に通じる組織です。