WACSの歴史 創立87年

 19世紀の終わり、ヨーロッパの料理人たちがシェフの集いを開き、食の世界において新たなる一歩を踏み出しました。

 1919(大正8)年、スイス・ジュネーブに事務所が設立され1928(昭和3)年に本格的に世界の食を学ぶため、初代名誉会長ジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエ氏が、フランス・パリのソルボンヌ大学にWorld Association of Cooks Societies(世界司厨士協会連盟、現在102ヶ国のシェフ協会が加盟)を立ち上げました。

 2015年の2月までは、ギスラー・グッドムッドソン氏(アイスランド)がWACS会長でしたが、現在の世界司厨士協会連盟(WACS)会長にはアメリカ合衆国のチャールズ・キャロル氏が就任しています。

 内閣府認定公益社団法人全日本司厨士協会は、1958(昭和33)年に日本を代表してWACSに加盟し、2年ごとに開催されるWACS世界会議(アジア地域では初めて京都にてWACS世界会議を開催)や4年ごとに開催される食のオリンピック(世界料理オリンピック大会)、そして、アジア会議や各種の国際料理大会に参加しています。世界会議と同時開催される、WACSジュニアシェフフォーラムにはこれまで日本から2名が出席しており、アジア地域ではWACS京都会議で初めて開催されました。このように、AJCA(全日本司厨士協会)は数多くのイベントを通じて国際友好活動に務めています。

 2006年オークランドで開催されたWACS世界会議では、世界に広がりつつある食糧問題の解決を進め、また、3.11東日本大震災の際には災害支援活動として、当時のギスラー会長より援助物資をいただくなど、WACSは多方面の活動を行っています。 また、このような社会に貢献するWACSのロゴマークには、地球儀を抱えたシェフをデザイン(シンガポールのピーター・クニップ氏作)しています。そして、「シェフ(司厨士)が世界を支える」と言った意味を込めて、World Association of Chefs Societiesと名称を替えて、毎年10月20日には「Chefs Day」を位置付けました。この日は、世界各国のシェフ達が調理場を離れ、社会活動に励む日として、各国の恵まれない子供達のために食糧支援や食のイベント活動を行うなど、時代と共にその活動の幅を広げております。

 2009年1月20日はパリのアイスランド大使館5階に新しく事務所を設立するというWACSにとって歴史的な日となりました。この記念式典には、AJCAも日本代表として出席いたしました。

 現在ではヨーロッパ諸国だけでなく、アジア・アメリカ・オセアニア・アフリカの100ヶ国を超えるシェフ協会が国境を越えて食文化や技術交流を深めております。 World Association of Chefs Societies(世界司厨士協会連盟)は、非営利団体として主に食文化に関するイベント開催や世界の食の安全、調理技術の向上を目指して国際料理大会(世界料理オリンピック大会など)を開催し、各国のシェフ協会と共にグローバルに活動している団体です。その中でも、内閣府認定公益社団法人全日本司厨士協会は4年間にわたり、アジア理事国代表を務めた世界に通じる組織です。


宇都宮久俊

内閣府認定公益社団法人
全日本司厨士協会 会長
世界司厨士協会連盟加盟国 日本代表

宇都宮 久俊